オンデマンド型授業の展開方法とは?構成と講義動画の制作方法について

  2020年4月新型コロナウイルス感染拡大により、学校は休校になり、企業はテレワークを導入することになりました。その影響で「オンライン授業」「リモート研修」といった言葉が連日ニュースで取り上げられ、ワイドショーではその賛否について議論が繰り広げられました。

しかし、オンライン教育そのものは新型コロナウイルス発生以前から必要とされてきたものであり、進化を遂げてきたものなのです。IT×教育の分野に15年以上携わってきたキャスタリアが、役に立つオンデマンド型授業の展開方法についてご紹介します。


・オンデマンド型授業とは?


 オンデマンド型授業とは、予めインターネット上にて配信された資料や講義動画、課題などを好きな時間に好きな場所からアクセスし学習を進める、オンライン教育の形式になります。

 zoomやTeamsといったweb会議システムを使用するリアルタイム型での授業に比べ、オンデマンド型授業の場合は生徒が自立して学習を継続するための仕組みづくりなどを必要とするものの、通信環境によるトラブルが少ないことや講義内容のストックが可能なことなどが利点として挙げられており、長期的に学習を展開していくという面において非常に効果的な学習手段です。

参照:
オンライン教育の形式って?「オンデマンド型」「リアルタイム型」それぞれの特色について 

 それではオンデマンド型授業を実施するにあたり、どのように学習を展開するのがいいのでしょうか。

・オンデマンド型授業の構成「学習」と「評価」


 オンデマンド型授業では、講師が配信した教材を閲覧することで学びを深める「学習」と、学習した内容が正しく理解できているかを確認する「評価」の2つのパートによって構成されます。

 学習パートでは、教材を動画や音声、テキストなどのデジタルコンテンツに載せ配信します。従来の集合型教育と相応する教育効果を出すために、授業の目標や各教材を閲覧/視聴するにあたっての留意点や、必要な視点・観点などを示すことが大事です。

 評価パートではレポートやテストなどを実施し、学習パートにて配布した学習教材を生徒が正しく学習/理解しているかを確認します。各講義毎にテスト/レポートを実施する形式でも、講義全体で最終テスト/レポートを実施する形式でも構いません。(詳細については別記事にて近日ご紹介します。)

 学習パートでインプットしたものを評価パートでアウトプットするサイクルを作り上げることで、学びをより確かなものにします。

・オンデマンド型講義動画の3つの種類


 学習パートではテキストやPDFファイル等での資料の配信だけでも構いませんが、動画による解説が加われば、生徒の理解度が向上すると考えられます。講義動画は、最初の制作時に時間を要するものの、一度作ってしまえば以降、運用面での負担はありません。

 オンデマンド型授業では下記3種類の講義動画が挙げられます。

1. 講義収録型


通常の対面式での講義、もしくはzoom等で実施したリアルタイム型での講義を録画し、編集するというものです。
簡単に講義動画を制作することができますが、60分〜90分といった長時間の動画となるため、配信時には工夫が必要となります。一般的に人間が集中して動画を閲覧できる時間は15分が限界だと言われています。そのため60分の講義であれば、4本ほどに分割して配信するのがいいでしょう。もちろん、講義全体の流れを踏まえて動画を分割することを意識します。

2. 一部講義収録型


講義内容の中で重点となる内容を選び、講義動画を制作するものになります。
生徒にとっては要点を抑えながら学ぶを進めることができますが、動画制作において多少の技術力が必要ではあります。

3. パワーポイント収録型


パワーポイントの各スライドに、解説の音声を入れていくものになります。
音声と各スライドのアニメーションが同期するため、まるで対面上で講師が話しながら資料を説明している、という風に見せることが可能です。
また必要となる機材はUSBマイクのみであり、技術力がなくても簡単に講義動画を制作することができます。USBマイクは安価なもので構いません。

・オンデマンド型授業にオススメの学習ツール


 オンデマンド型授業の展開方法が決まったら、学習ツールにコンテンツを登録していきます。学習ツールを選ぶ際の基本要素としては、配信できるコンテンツの種類が教育内容と合っているか、安定した学習環境を提供できるか、予算との兼ね合いなどが挙げられます。

そこでお勧めしたいのが、eラーニングプラットフォーム Goocus(グーカス)です。Goocusとは、テキストや動画などを用いて、学習/クイズ/アンケート/レポートといった学習に必要な全てのコンテンツを配信できるオンデマンド型オンライン教育ツールです。内製化されたシステム及びアプリエンジニアによる監視体制が整っているため、常に安定した学習環境を提供し続けております。

またPC初心者やオンライン教育の知識がないから不安だという方でも、簡単に導入・運用することができるのもGoocusの特徴の一つです。
導入までの流れと運用イメージについてご紹介します。


1. 教材の選定&Goocus上への登録

配信する教材を決めたら、Goocus上にコンテンツとして登録していきます。html等の前提知識は必要とせず、Webブラウザ上で指定されたフィールドにコピー&ペーストするだけでコンテンツを登録・配信することができます。



2. コンテンツ配信&運用開始

コンテンツの登録が完了したら生徒に配信し、運用開始となります。
Goocusでは生徒ごとに配信するコンテンツを振り分けることができるので、生徒の所属やレベルに応じたグループ分けが可能です。
生徒は手持ちのスマートフォン/タブレット/PCから好きな時間にアクセスし、学習していきます。




3. ソーシャル機能の活用

ランキングやバッジ、コメントといったゲーミフィケーションやソーシャル機能にて学習の活性化を促し、自立学習をサポートします。




4. 生徒の学習状況を確認

生徒ごとの学習進捗率やクイズの正答率といった学習状況はいつでも確認することができます。学習状況に応じて、次なるコンテンツの準備等を進めていきます。





以上、全ての操作は画面上にてボタン一つで行えるため、高度な技術は必要としません。

また料金も一人あたり月額最大500円・初期費用0円*3と、オンデマンド型オンライン教育ツールの中では最安値となっており、低予算にてオンライン教育を開始することが可能です。

その他、オンライン教育の導入に不安のある方、始め方がわからない方なども、専門家が手厚くサポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

*3 カスタマイズ無しの場合の価格です。

> Goocusについて詳しく知る

テクノロジーと学びが融合し自由かつ創造的なアプローチにて着実な効果を発揮する、それがオンライン教育やリモート研修など、ITを活用し学習する上での最大の強みです。「デジタルラーニング研究室」では、テクノロジーと学びにまつわる知識や事例などを講座形式にて紹介します。

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